夏の風物詩と云えば、怪談話である。
しかし、今日は背筋がゾーッとしただけでなく、異常なまでの恐怖を覚えた。

明日は前期の定期試験だが、それに取り掛かる前に”H5N1“という本を読み終えた。
国立感染症研究所岡田晴恵さんが書いてらっしゃる。
彼女の講義は、偶然にも2年ほど前に「リスクを科学する」という大学の授業で聞くことができた。
このh5n1という本はフィクション(まだ発生していないから)であるが、非常に可能性の高い内容が書いてある。
Amazonから内容を引っ張ってくると、

鳥インフルエンザがヒト型の新型インフルエンザになるのは時間の問題。既に多くの死者を出している現実が、それを裏付けている。強毒性の新型インフルエンザが発生した時、どのように日本に上陸し、拡大していくのか。国内はどんな混乱に陥ってしまうのか。現実を元に、科学的に検証した完全シミュレーション・ストーリー。

強毒性鳥インフルエンザが一時期話題に上がったが、現在は聞かれない。しかしながら着実に強毒性鳥インフルエンザがヒト-ヒト間で感染する力を持つ日は近づいている。
実際にそれが流行したら日本はどうなるか、それを描いている。

致死性のウイルス(細菌兵器)が世界中に流行し人類が(ほぼ)絶滅、という小説を以前読んだことがある。
復活の日“という小松左京さんの小説である。
これも背筋がゾクーッとなった。
しかし、この”H5N1″は別格。
なぜなら、実情に即して書いてある(だろう)から現実に起こりうることを書いてある、また、日本政府や日本人の無策さが分かるから。

強毒性鳥インフルエンザが日本に来ると瞬く間に広がり、医療システムは崩壊する。
医師ならびに医療従事者への感染、タミフル(インフルエンザウイルスの増殖を抑えるだけしか効果がない)の枯渇、他医療薬品の不足。
国内の流通もままならない状況になり、医薬品や様々な物品の流通は随分と影響される。
警察官や救急隊員、消防隊員への感染による治安の悪化の懸念。
回収されないゴミの腐敗。
行えない葬儀、死体の腐敗、腐乱。
また、日本は動力源、電力源である石油を輸入に頼っているから、(インフルエンザに起因する)海難事故によって石油が入ってこなくなったらほぼ終わり。
この小説は都市部での流行を主に書いてあるが(人口が集まっているので)、農村部にまで波及するのは間違いなく、結果食料の供給不足が起きる(私の想像)。
スペイン風邪は軍隊で流行したために大きな拡大を見たが、軍隊で流行すれば、自衛隊の一般市民への支援活動は機能しなくなる。

この本は事態収束まで書かれていない。
どう収束するのか分からない。
収束=世界人口の90%以上が死滅かもしれない。

この本は読むべき。
そして、生きようと思うのならばちゃんとした対策を今、この時点から始めたほうがいい。

どんな対策を講じたら良いかはまだ私は把握していない。

2006年の12月に受けた岡田さんの講義では、最後に対策を仰っていた。
「食糧を備蓄しておかなければなりません。人の集まるところに行くと感染をするので、基本的に家にいることになります。」
「もし強毒性鳥インフルエンザが流行して感染したら基本的に自宅療養となります。そのために食糧の備蓄が必要です。罹患して何も口にすることができないとき、病院では栄養源としてブドウ糖の点滴がありますが、流行したら病院には行けません。そのときは、フルーツの缶詰の汁を水で薄めて飲んでください」ということを言われた。

ちゃんと対策を講じておかないと、
死にますよ